家族葬の一般的な流れ|事前準備から葬儀後までの全行程

はじめに

家族葬は、親族や親しい人のみで執り行う葬儀の形です。一般葬と比べて参列者が少なく、比較的シンプルな流れで進行しますが、事前準備や葬儀後の手続きはしっかり行う必要があります。

「家族葬の流れを知っておきたい」「どんな準備が必要なのか?」といった疑問をお持ちの方のために、家族葬の一般的な流れを事前準備から葬儀後の対応まで詳しく解説します。

1. 家族葬の事前準備

■ 1. 葬儀の方針を決める

まずは、家族葬の具体的な内容を決めます。

  • 葬儀の形式(仏教・神道・無宗教など)
  • 参列者の範囲(親族のみ・親しい友人まで含めるか)
  • 葬儀の場所(自宅・斎場・火葬場など)
  • 香典を受け取るかどうか

■ 2. 葬儀社を決める

家族葬に対応した葬儀社を選び、プランや費用を確認します。

  • 家族葬のプランがあるか
  • 式場の立地や設備が希望に合っているか
  • 葬儀費用の見積もりを確認

■ 3. 遺族・親族への連絡

家族葬は、一般葬と異なり参列者を限定するため、事前に親族へ説明しておくことが大切です。

  • 家族葬として少人数で執り行うことを伝える
  • 遠方の親族の参列可否を確認
  • 後日のお別れ会や法要の有無を検討

2. 家族葬当日の流れ

■ 1. ご遺体の搬送と安置

亡くなった直後に、ご遺体を病院や自宅から葬儀場へ搬送します。

  • 搬送後、枕飾りを整え、ご遺族と対面
  • 僧侶による枕経(仏教の場合)
  • ドライアイスでご遺体を保全

■ 2. 通夜(省略することも可能)

家族葬では、通夜を省略するケースもありますが、行う場合は以下のように進みます。

  • 僧侶による読経
  • 遺族・参列者による焼香
  • 喪主の挨拶

■ 3. 告別式・葬儀

告別式は、故人との最後の時間となる大切な儀式です。

  • 僧侶による読経(宗教儀礼に従う)
  • 弔辞や弔電の紹介(省略可)
  • 遺族・参列者による焼香

■ 4. 火葬

告別式の後、ご遺体を火葬場へ移動し、火葬を行います。

  • 最後のお別れとして花や手紙を棺に納める
  • 火葬炉へご遺体を納め、焼香
  • 火葬後、遺骨を骨壺に収める(収骨)

■ 5. 精進落とし(食事会・会食)

火葬後に、遺族や参列者が集まり、故人を偲ぶ食事会を行います。

  • 故人の思い出を語り合う
  • 簡単な食事をとりながら、参列者と交流

3. 家族葬後の対応

■ 1. 役所への死亡届の提出

死亡届は、死亡後7日以内に役所へ提出する必要があります。

  • 葬儀社が代行してくれることが多い
  • 火葬許可証を取得し、火葬を行う

■ 2. 香典返し・お礼状の送付

香典を受け取った場合は、四十九日法要の前後に香典返しを送るのが一般的です。

  • お礼状を添えて贈る
  • お香やお茶など、品物を選ぶ

■ 3. 法要・供養の準備

家族葬後も、故人の供養を続けることが大切です。

  • 四十九日法要の準備(僧侶・会場の手配)
  • 納骨(墓地・納骨堂・樹木葬などを選択)
  • 一周忌や三回忌などの法要を検討

■ 4. 相続や遺産整理

遺産や相続の手続きは、できるだけ早めに進めることが重要です。

  • 銀行口座の解約や名義変更
  • 不動産の相続手続き
  • 遺産分割協議を行う

まとめ

家族葬の流れは比較的シンプルですが、事前準備や葬儀後の対応が重要になります。

【家族葬の流れまとめ】

  • 葬儀の方針を決め、葬儀社を選ぶ
  • 通夜・告別式・火葬を行う(省略も可能)
  • 精進落としや香典返しを準備する
  • 四十九日法要や相続手続きを行う

家族葬をスムーズに進めるためには、事前にしっかりと準備し、遺族や参列者にとって最適な形を選ぶことが大切です。